【夜のディズニーランドといえばコレ!】エレクトリカルパレードのリニューアル

「エレクトリカルパレード・ドリームライツ」は、その前身となる1985年からスタートした「エレクトリカルパレード」を含めると実に25年もの歴史があるパレードで、これまで何度もリニューアルされてきました。夜のパークで光り輝くパレードは、まさに東京ディズニーランドの夜の名物詩となっています。

内容も数年に一度のペースでリニューアルされており、直近では、2007年3月、2011年7月、2015年7月、2017年7月にリニューアルされています。かなりのハイペースでリニューアルされているので、「どうしてエレクトリカルパレードはリニューアルされるの?」と考えた方もいるのではないでしょうか。本記事では、その理由をご説明します。

①夜間の集客効果を強化するため

エレクトリカルパレードのリニューアルにより、夜間の集客力を強化する狙いがあると考えられます。

現在行われているエレクトリカルパレードは2001年から始まり、2007年3月、2011年7月、2015年7月と、公式発表では過去に3回リニューアルしています。3回とも春~夏という1年間の中でも夜間の気温が比較的高く、過ごしやすいため、特に夜間の集客が期待できる期間に合わせてリニューアルされています。直近のリニューアルも2017年7月と、やはり夏に行われています。

近年、オリエンタルランドは「夜の体験価値向上」を掲げて、夜間の集客力を強化しようとしています。2011年には東京ディズニーシーで夜の水上ショー「ファンタズミック」を、2014年からは東京ディズニーランドで夜のプロジェクションマッピングのショー「ワンスアポンアタイム」をそれぞれスタートさせ、どちらも夜の人気ショーとなっています。(これら夜の体験価値向上を理由として、2014年9月には、午後6時以降に入園可能なアフター6パスポートのみを500円値上げしています。)

エレクトリカルパレードのリニューアルも、これらの夜間集客力強化の一環であると考えられます。

②パーク拡張に合わせたキャラクター認知度向上のため

直近のリニューアルでは、新たに「美女と野獣」のフロート(山車)も登場しています。

東京ディズニーランドには、2020年に「美女と野獣」エリアが新設されました。この「美女と野獣」ですが、ストーリーやキャラクターを知らない人も少なからずいるはずです。新たなキャラクターのエリアを新設するにあたり、そのキャラクターの背景を多くのゲストに認識してもらうことで、エリアへの親近感が湧き、人気エリアへと育てることができます。それだけではなく、キャラクターの認知度が上がればそのキャラクターを使用したグッズ展開もしやすくなり、グッズの売り上げも増加するため、オリエンタルランドの利益にもつながると考えられます。

「美女と野獣」の認知度向上に向けたオリエンタルランドの取り組みは、これまでにも行われてきました。2014年から開催されていたプロジェクションマッピングを用いたショー「ワンスアポンアタイム」では、クラマックスに「美女と野獣」の物語が使われており、しかもショーの中で「美女と野獣」がどんな物語か、ナレーターによる簡単な説明があります。ショーの中で物語のストーリーを説明することはあまりなく、このことからも「美女と野獣」を浸透させようとするオリエンタルランドの戦略が見え隠れしています。

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