【フードの値上げ推移】東京ディズニーランド・シーのテイクアウトフード:過去の価格推移

東京ディズニーランド・東京ディズニーシーでは、ゲストを楽しませる数多くのフードが売られています。特に、持ち運び可能なテイクアウトフードは、気軽に食べられることもあって人気を集めています。10年以上も販売が続いているものも多く、人気の高さが伺えます。

しかし、近年はパークチケットの値上げ追随するかのように、フードも値上げが続いています。パークチケットが値上げされる場合には、パークを運営するオリエンタルランドからニュースリリースが出され、ネットニュースでも取り上げられるため、多くの人に知れ渡ります。しかし、フードの値上げは告知されないことが多く、「気が付いたら値上げされていた」という人も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では、過去に投稿されたのネット上の記事やTwitterなどの情報から、ここ10年間程度のパークフードの値上げ幅を調べてみました。

①10年前とは大違い! 人気パークフードの価格推移

パーク内で販売されているテイクアウトフードのうち、ロングセラーの商品を4種類ピックアップしました。これらの4種類のフードについて、インターネット上にある過去の投稿記事やTwitterの情報をもとに、販売価格の推移を調べました。

ピックアップしたテイクアウトフード:ポップコーン(レギュラーサイズ)、スモークターキーレッグ、ギョウザドック、ユカタンソーセージドッグ

テイクアウトフード 値上げ

*点線の部分は、価格の情報が見つからなかった期間です。**過去の価格は公式ホームページには記載がありません。インターネット上の非公式な情報を参考にしているため、実際の価格推移とは異なる場合があります。

特に値上げ幅が大きいのが、スモークターキーレッグです。2008年頃には472円でしたが、現在は800円と+328円の値上げです。2015年に180円の値上げが行われています。

パーク内で様々なフレーバーが販売されているポップコーン(レギュラーサイズ)も、2008年には260円でしたが、現在は400円と+140円の値上げが行われています。

東京ディズニーシーで人気の高いギョウザドックとユカタンソーセージドッグは、2008年には399円でしたが、現在は500円と+101円の値上げです。他のフードと比べて値上げ幅が小さいですが、その理由は後ほど考察したいと思います。

②なぜ値上げするのか?

一体なぜフードメニューも続々値上げされるのでしょうか?その理由としては、下記3つの影響が大きいのではないかと考えています。

1) 消費税の増税

パーク内の価格表示は、全て税込み表示となっています。そのため、消費増税が行われると、表示価格も上がります。

消費税は、2014年に5%から8%に増税されています。先ほどご紹介したテイクアウトフードも、2014~2015年にかけて値上がりしていますが、これは消費増税の影響もあったと考えられます。しかし、+3%の増税分以上に値上げが行われているため、これだけでは説明がつきません。

2019年には、8%から10%に再び増税が行われました。しかし、軽減税率の対象となるテイクアウトフードの消費税は8%のままとなり、値上げの要因にはなりません。

2) 人件費の増加

フードメニューは、多くの人の手によって作られ、販売されています。

千葉県の最低賃金は、2008年には723円でしたが、2021年には953円まで上がっています。その分、フードメニューにかかる人件費は増えているはずで、その分がフードの価格に転嫁されている可能性があります。

3) 新規投資の増加

東京ディズニーリゾートでは、大型の投資を定期的に実施して、パークの体験価値向上を図っています。

例えば、2012年にオープンしたトイストーリーマニア(投資額 約115億円)、2019年にオープンしたソアリン(投資額 約180億円)、2020年にオープンした美女と野獣を中心とする新エリア(投資額 約750億円)など、100億円を超える投資を定期的に行っています。

今後もこのような大型投資を進めてパークを進化させ続けるためにも、フードメニューを含めた商品の利益率を上げることが必要なのだと思われます。

③フードのサイズが小さくなった?

先ほど、ギョウザドッグとユカタンソーセージドッグは値上げ幅が小さいとお伝えしましたが、その一方でサイズが小さくなっている可能性があります。

サイズや重さの情報が無いので、実際に小さくなったかどうかは分かりません。しかし、インターネット上では「小さくなっていた」などの声が見受けられます。筆者も、ギョウザドックとユカタンソーセージドッグが以前よりも小ぶりになったように感じています。

スーパーで売っているお菓子でも、値段は変わらず内容量が減ったなどと言われている商品がありますが、それと同じ戦略をとっている可能性があります。

 

パーク内に限らず、食品の価格は近年上昇傾向にあります。パーク内にはコスパのよいフードメニューもたくさんありますので、事前に計画を立てて、効率よくフードメニューを楽しみたいですね。

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