【電気代はいくら?】東京ディズニーランド・シーの電気代を試算してみた

東京ディズニーランド・東京ディズニーシーは、毎日数万人のゲストが訪れる日本最大級のテーマパークです。
ゲストが朝から晩まで楽しく快適に過ごせるように、屋内の冷暖房や夜間のライトアップなどに多大な電力を使っています。

そこで気になるのは電気代。一体一日でどのくらいの電気代がかかっているのでしょうか。本記事では、いくつかの前提をもとに、東京ディズニーリゾートが1日で使う電力量と電気代を試算してみました。

①東京ディズニーリゾートの1日あたりの消費電力

オリエンタルランドの公式ホームページによると、東京ディズニーリゾートの1年間の電力消費量は201,500千kWhです。これは、2020年度のデータとなります。

日本の一般世帯の平均的な電力消費量は、1年間で4.3千kWhと言われていますので、東京ディズニーリゾートの1年間の電力消費量は、一般家庭約4万7千世帯分に相当します。

木更津市(約5万3千世帯)や成田市(約5万3千世帯)の一般家庭が1年間で消費するのと同じレベルの電力を東京ディズニーリゾートだけで消費していることになります。

この1年間の総電力量を365日で割って、1日あたりの電力消費量に直すと、552千kWhとなります。

②東京ディズニーリゾートでの自家発電量

東京ディズニーリゾートで消費される電力量が膨大であることを先程お伝えしましたが、全ての電力を電力会社から購入しているわけではないようです。

東京ディズニーリゾートには、太陽光発電などを使った自家発電設備があり、約3000kW以上を発電することができます。また、東日本大震災を機に、最大で1万5000kWを発電できる自家発電設備を追加導入しています。

全ての自家発電設備が太陽光発電だと仮定すると、太陽光発電は太陽が当たっている時間しか発電できません。平均的な日照時間を1日5時間とすると、1日の自家発電量は90千kWhとなります。つまり、1日の電力消費量である552千kWhのうち、90千kWhを自家発電により賄うため、電力会社から購入している電力量は462千kWhと試算できます。

これを1年間分に換算すると、168,630千kWhとなります。

③東京ディズニーリゾートの電気代

電気料金は、基本料金と電気量料金の2種類から構成されています。

基本料金は、使用量によらず発生する料金です。契約プランにもよりますが、業務用電力では1,700円/kW程度がおおよその相場となっているようです。

電気量料金は、使用量に応じて発生する電気代です。こちらも契約プランによりますが、16~20円/kWh程度がおおよその相場となっているようです。

これらの前提を基に試算すると、1日あたりの消費電力量462千kWhを購入するのに必要な代金は、約941万円になります。1年間当たりに換算すると、約34億円となります。とてつもない金額ですね…

④ゲスト一人当たりの負担額

2020年度の東京ディズニーリゾートの入園者数は、オリエンタルランドの公式HPによると、756万人となります。この前提をもとに、ゲスト1人あたりの電気代の負担額を計算すると、約450円となります。つまり、パークチケット代のうち、約450円は電気代に充てられていることになります。

 

あくまでもいくつかの前提を置いて試算した結果ではありますが、膨大な量の電力を消費し、多額の電気代が日々発生していることになります。一方で、東日本大震災を機に自家発電設備を導入するなど、環境への取り組みも進めています。そのため、消費電力量も年々減少傾向にあり、今後電力会社に支払う電気代も減っていくと思われます。

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