パークの雰囲気に合わせて数多くの建物がある東京ディズニーランド/シー。その中で一番高いのはどの建物かかご存知でしょうか。本記事では、パークにある建物の高さとその秘密をご紹介します。
①1番高い建物はタワーオブテラー
東京ディズニーランド/シーの中で最も高い建物は、東京ディズニーシーにあるアトラクション、タワーオブテラーです。
建物の高さは約59mです。これは東京ディズニーランドのシンデレラ城(約51m)や東京ディズニーシーのプロメテウス火山(約51m)よりも高く、パークで最も高い建物となります。
実際にゲストが乗り込むエレベーターの最高到達地点は約38mですが、エレベーターを上下させるモーターなどの設備が必要となるため、建物の高さは約59mになったと考えられます。
また、この59mという中途半端な数字ですが、これには航空法という法律が関係しています。
航空法によると、地表から高さ60m以上の建造物には航空障害灯の設置が義務付けられています。航空障害灯は夜間に飛行する航空機に対して、建造物の存在を示す役割を果たすものです。実際に高さ60m以上のビルやタワーには、赤く点滅するライトが設置されています。
タワーオブテラーの建物を高さ60m以上にしてしまうと、この航空障害灯の設置が必要となり、「古き良きニューヨークに存在するホテル」というアトラクションの雰囲気を壊してしまいます。そのため、航空法に該当しないギリギリの高さとして59mに設計したのです。
②シンデレラ城とプロメテウス火山は同じ高さ
意外に思う方もいるかもしれませんが、東京ディズニーランドのシンデレラ城と、東京ディズニーシーのプロメテウス火山は約51mで同じ高さです。
まずシンデレラ城についてですが、強制遠近法という手法を用いて設計されています。この強制遠近法とは、遠近感を錯覚させる手法のことです。具体的には、シンデレラ城の窓の大きさは、上にいけばいくほど小さくなっています。仮に窓の大きさが同じでも、下から見上げたら上の方の窓は当然小さく見えますが、上の方の窓の大きさを小さくすることで、上の方の窓がより遠くにあるような錯覚に陥ります。
このようにして、シンデレラ城は実際の高さよりも高く見えるのです。
一方のプロメテウス火山ですが、山の裾野があるため、シンデレラ城とは違って真下から頂上を見上げることが不可能です。そのためやや離れた場所からしか頂上を見ることができず、実際の高さを感じることが難しくなっています。このように、プロメテウス火山はゲストに実際の高さを感じさせることがないように工夫されていると考えられます。
③ディズニー高さランキング
東京ディズニーランド・東京ディズニーシーにある建物などの高さベスト3は、次の通りです。
第1位:タワーオブテラー 約59m
第2位・第3位:シンデレラ城・プロメテウス火山 約51m
番外編:
スペースマウンテン:約38m
ビックサンダーマウンテン:約33m
スプラッシュマウンテン:約30m
野獣の城(美女と野獣エリア):約30m
インディ・ジョーンズアドベンチャー(神殿):約25m
レイジングスピリッツ(最高到達部):約16m
東京ディズニーランド クリスマスツリー(ワールドバザール内):約15m
東京ディズニーシー クリスマスツリー(SSコロンビア号前):約15m
東京ディズニーランド/シーにある建物には、非現実感を出すために様々な工夫がなされています。しかもゲストに気付かれないよう、さりげなく工夫されています。次にパークを訪れた際には、是非この工夫を実感してみて下さい。