【なぜやらない?】東京ディズニーランド/シーで夏に花火がない理由

東京ディズニーランド/東京ディズニーシーでは、ディズニーの音楽とともに打ち上がる花火は、夜の風物詩の1つとなっています。しかし、近年は夏シーズン(特に7-8月)の間は、残念ながら花火は実施されません。

なぜ、よりにもよって花火にふさわしい夏シーズン中は、花火が開催されないのでしょうか。それは、夏特有の風向きが関係していると考えられます。

①夏は海→陸に向かって風が吹く

夏と冬では、風向きが大きく変わります。夏の期間は、大陸(中国やロシアのあるユーラシア大陸)が太陽の強い日差しによって暖められ、温度が上昇します。すると、暖められ膨張した空気は上昇気流となって上空へ移動します。空気が上空へ移動すると、地上付近の空気が不足してしまうので、その分海上(太平洋上)から大陸へと空気が移動していきます。この空気の移動が風となります。

つまり、夏は太平洋上からユーラシア大陸方向へと風が吹きます。これは、東京ディズニーランド/東京ディズニーシーのある舞浜において考えると、海側から陸側へと風が吹くことになります。

一方、冬の期間の風向きは夏の逆となります。冬は大陸の温度のほうが低くなるため、海上で上昇気流が発生します。そのため海上の空気が不足し、そこへ大陸上の空気が流れ込むために、風は陸側から海側に向かって吹きます。

②風向きによって住宅街に被害が!?

話を花火に戻します。夏に海側から陸側に風が吹くと、打ち上げた花火やその燃えカスが陸側へと流れ、内陸部にある住宅街へと落ちる可能性があります。

万一、住宅街にあるゴミ捨て場などの燃えやすいものの上に燃えカスが落ちてきたら、火災につながる可能性も否定できません。火災にまでつながらなくても、自分の家の庭に花火の燃えカスが落下してきたら、そこに住んでいる住民の方は決して良い顔はしないでしょう。

このように、夏場は住宅街に向かって風が吹く傾向があるために、近隣住民への配慮と安全を考慮して、花火を実施していないと考えられます。

おわりに

1日の締めくくりとして、夜の花火を楽しみにしている方も多いと思います。しかし、残念ながら夏シーズンの間は花火が実施されない傾向にあります。そのことを承知の上で来園し、他のアトラクションやショーを目一杯楽しみましょう。

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